第11回「九州・山口地区海岸工学者の集い」
平成13年7月28日〜29日
はじめに
「九州地区海岸工学者の集い」も11回目を数えることとなり,今回初めて九州を離れ山口県で開催される運びとなりました。それにともない入江先生のご提案で集いの名称も「九州・山口地区海岸工学者の集い」と改めさせていただきました。参加者も80名近くを数え盛会の内に集いを行うことができ,幹事大学として大変嬉しく思っております。
講演概要集は第4回の開催から発行されておりますが,発表題目を眺めて見ますと,波動,波と構造物の干渉,海岸構造物,飛沫,潮汐流制御,ガス交換,漂砂,水質・生態系,高潮など非常に多岐にわたっています。また実験,理論,数値計算,現地観測などあらゆる研究手法が用いられています。海岸工学者が取り組まなければならない課題が益々多様化・複雑化していることの表れではないかと感じます。一研究者,一研究機関で対応できない問題が今後益々増えてくることは容易に想像できます。この集いが複雑多様な問題を解決するためのネットワーク作りに貢献していることに異論はないかと思います。集いの益々のご発展を祈念する次第です。
さて,今回の集いのご案内等にwebや電子メールを利用いたしました。また講演概要集も紙による冊子ではなくweb上に公開することにしました。最近の情報デジタル化の流れに従えば,このような取り組みは自然であるように思われますが,紙によるメディアも重要な役割を持っております。皆様のご意見・ご批判を頂ければ幸いです。
山口大学工学部社会建設工学科
朝位孝二